京都市伏見区にある「藤森神社」の限定御朱印を紹介をします。
御朱印
太刀『鶴丸』(写し)奉納記念授与の御朱印
※書置き
境内案内
藤森神社ゆかりの名刀「鶴丸」
鶴丸(つるまる)は、平安時代の刀工・国永作の日本刀です。現在は、皇室の私有財産(御物)として宮内庁侍従職が管理しています。
元々は余五将軍と呼ばれた平維茂が所持しており、その後に秋田城介に伝えたといわれています。鎌倉頃には上述の秋田城介である安達氏が所持していました。そして、霜月騒動で安達氏が滅ぼされた際に、第9代執権北条貞時が入手したと言われています。詳細は不明ですがその後転々とし、織田信長が鶴丸を入手したとされています。後に信長はこの刀を御牧勘兵衛景則(家臣三枝勘兵衛とも)に与えたといわたれいます。
そして、鶴丸はいつの頃よりか伏見の藤森神社にありました。その後、元禄16年(1703年)に本阿弥家に持ち込まれ、金200枚の折紙をつけられた後に、伊達家へと譲られることとなりました。江戸時代は仙台藩主の伊達家の所有として代々伝わった本太刀は、明治34年(1901年)に、明治天皇の仙台巡幸の際に、第14代藩主であった伊達宗基から明治天皇に献上されたました。明治天皇所有の日本刀の一部は、大正天皇、昭和天皇と相続されたのち第二次世界大戦後の財産税や昭和天皇崩御の際の相続税として国庫に物納されましたが、鶴丸は相続税の非課税財産として平成天皇に相続され現在に至っています。
今回の太刀「鶴丸」(写し)の奉納・展示のきっかけとなったのは、2016年の紫陽花まつりで、参加されていた京都居合道会を通じての刀匠・藤安将平氏を紹介されました。藤安氏は、古刀の研究を行っていて、この時既に「鶴丸」の写しの制作にとりかかっていました。完成した際にはぜひ藤森神社に奉納してほしい、という神社側の要望が叶う形で、この太刀「鶴丸」(写し)が奉納・展示されることになりました。1月20日(土)から約1年間藤森神社の宝物殿にて展示されます。
藤森神社の御朱印
神社情報
御祭神
- 素盞鳴命(すさのおのみこと)
- 別雷命(わけいかずちのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 仁徳天皇(にんとくてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
- 舎人親王(とねりしんのう)
- 天武天皇(てんむてんのう)
- 早良親王(さわらしんのう)
- 伊豫親王(いよしんのう)
- 井上内親王(いがみないしんのう)
所在地
京都市伏見区深草鳥居崎町609
公式サイト
地図
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